衛生管理者の求人
「衛生管理者募集」などといった求人広告は、あまり目にしたことがないかもしれません。しかしまったく求人がないわけではなく、とくに記載していないだけ、という可能性もあります。
衛生管理者は常時50人以上の労働者を有する企業・事業所では、必ず選任する義務があります。そのため、一見して「衛生管理」という言葉とは縁遠いような気もする企業、たとえばタクシー会社や運送業、保険業、金融業などの事業所でも、規模によっては、衛生管理者の選任が必須となるのです。
衛生管理者そのものに対する求人数は決して多くはないかもしれませんが、たとえば運送業の企業であれば衛生管理者資格と運転免許、金融業なら衛生管理者資格とファイナンシャル・プランナー技能士資格、といったように、衛生管理者資格とあわせて取得していれば、おのずと目に入る求人も増えてくるでしょう。
大手企業の求人の中には、就職後の必須業務として衛生管理者資格の取得を記載していることもありますし、中小企業の求人では衛生管理者の職務を必要としているところも多くあります。事業所の業種に関わらずに求人を探したい場合は、すべての業種で衛生管理者になれる、第一種衛生管理者資格の取得をおすすめします。
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衛生管理者の就職
衛生管理者の資格は、実際に就職や転職に有利なのでしょうか。衛生管理者はほとんどの事業所で必要な職務ですが、大手企業でもない限り、ほとんどの場合はひとつの事業所につき1人か数人しか必要としません。
それでは就職に有利ではないのかというと、そうでもありません。事業所でも衛生管理者に選任された労働者がいつまでも勤務し続けるわけではありませんし、病気など何らかの理由で選任の衛生管理者が業務に従事できない場合、代理者をたてる必要もあります。
すでに勤務している衛生管理者の退職がある場合などは、とくに就職に有利とも言えます。衛生管理者の資格試験は衛生に関する実務経験が必要となるため、就職する前に衛生管理者の資格を得ることは難しいと考えるかもしれませんが、所定の大学や養成校などで得られる資格があれば、無試験で第一種衛生管理者の免許を得ることもできます。
就職活動の際には、資格は多ければ多いほど、就職先の業種が広がります。また実務経験を必要とする国家試験のため、定年後の再就職対策として、衛生管理者の資格試験を受験するのもよいでしょう。
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